土鍋-映画備忘録

ごく平凡な社会人の映画日記!時々音楽の話

《天気の子》

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《監督》新海誠

《キャスト》醍醐虎汰朗/森七菜/本田翼/吉柳咲良/平泉成梶裕貴倍賞千恵子小栗旬

《あらすじ》高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった。

 

「君の名は」の新海誠が3年ぶりに監督を務めた、フレッシュセカイ系アニメーション映画!

10代という多感な時期、きっと家出の一つや二つや十つや百つ、した経験がきっと皆さんにもあると思います!

そんな時に出会った女の子が、実はスーザンストームばりに天気を操る超能力っ子で、二人で世界をガラッと変えちゃった!というお話。

不器用だけど純粋な恋心を秘めた少年と、明るく心優しい少女の「一緒にいたい」という願い…僕は胸焦がれる想いで映像を眺めていました…!

天気というのは登場人物の心象風景を表す上でも重要な舞台装置の一つだけれど、それが今回はコロコロ変わる為か、感情の上げ下げが非常に激しい作品だったようにも思えるよ。

エモーショナルという言葉はあまり使いたくないけど、いや確かにエモーショナルという言葉以外中々見つからないなこれは!

10代という多感で繊細な時期の微妙な感情の動きにも、とても良く注視して描かれているね。

でもまあ20代社会人になると…正直若干眩し過ぎて辛いぜこういうのは…!

 

満足度は80点!

《ミュウツーの逆襲 EVOLUTION》

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〈監督〉湯山邦彦/榊原幹典

〈キャスト〉松本梨香大谷育江林原めぐみ三木眞一郎犬山イヌコ市村正親小林幸子山寺宏一 ナレーション:石塚運昇 etc…

〈あらすじ〉「清らかな心と、会いたいと強く願う気持ち」その二つをもつ冒険者の前にだけ姿を現すという幻のポケモン・ミュウ。全てのポケモンの“はじまり”と言われ、世界中のポケモン研究者が行方を追うなか、ついに一人の科学者がミュウの化石を発見し、それを元に神をも恐れぬ禁断の行為に手を染めてしまう。「ここはどこだ…。わたしは誰だ…。」最強のポケモンをつくりたいという人間のエゴによって、この世に生み落とされた伝説のポケモン。その名もミュウツー。存在する理由も分からないまま、最強の兵器としての実験を繰り返されるミュウツーは、その心の中に、自分を生み出した人間に対する憎悪の念を宿していく…。

98年の映画〈劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲〉のリメイクバージョン!全編3DCGで表現されている。

結論から言うと、僕は映画館で号泣しました!でも、その話は最後にしよう。

まずは3DCGでリメイクした事による意義だけど、やっぱり映像の質もそうだけど、動きにリアリティと躍動感の両方が劇的に加わったよね!

ただ構図の見せ方に関しては、やや無難な印象を受けました…アクションに関しては、もっとガツガツ迫力のあるコマみたいなのを入れて欲しかった…!

でも、中盤のリザードンVSリザードンのバトルアクションはすごく良かったぜ…!あと相変わらずミュウツーが強過ぎるぜ。

後はやっぱりこの作品のテーマである、生きることの意義や、その生き物一つ一つの価値についてだよね。

ちょっと暗い話になるけど、自分の存在価値に悩む時期って誰でもあると思うし、僕自身もまさに今がそうなんだけど、なんかこの映画のミュウツーやコピーポケモンみたいな哀しい生い立ちのポケモンを見ていると、自分を見ているようで無性に哀しくてね…開始5分くらいの「誰が産んでくれと願った」ってところで既に涙腺が崩壊してしまったよ…。

まあ、そんなこんなで、色々と心にクる映画だったよ!まだ観てない人は観てな!

ただ、キッズ対象の映画だから、大人のみんなは脚本には目を瞑って観ようね!

 

満足度は75点!

《Dinner ダイナー》

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〈監督〉蜷川実花

〈キャスト〉藤原竜也玉城ティナ窪田正孝本郷奏多武田真治斎藤工佐藤江梨子金子ノブアキ小栗旬土屋アンナ/真矢ミキ/奥田暎二 etc…

〈あらすじ〉日給30万円の怪しいアルバイトに手を出したばかりに闇の組織に身売りされてしまったオオバカナコは、ボンベロに買われダイナーでウェイトレスとして働くことになる。元殺し屋で天才シェフのボンベロが君臨するダイナーには、全身傷だらけの孤高の殺し屋スキンや、子どものような姿をしたサイコキラーのキッド、不気味なスペイン語を操る筋肉自慢の荒くれ者のブロら、個性的すぎる殺し屋たちが次々とやって来る。

 

平山夢明原作の小説を、「さくらん」ヘルタースケルター」などの色鮮やかでトンがった作品達を手がけてきた蜷川実花が実写化した映画!

まず目を惹かれるのが、やっぱり奇抜なビジュアルデザインだよね!

役者達の見た目、衣装は勿論のこと、舞台道具や食事の見た目にまで、素晴らしくこだわり抜いている!

蜷川実花の映画はどれも鮮烈な印象を受けるけど、この作品も全くその通りで、舞台上のあらゆる色彩という色彩がオーディエンスの感覚を狂わせていたに違いないね…。

そして怪しげな殺し屋達を演じる役者達も、概ね良かった印象を受けたよ。

特に本郷奏多の演技は独特な不気味さを醸し出していて、彼が画面に映る度に心臓がバクバク鳴ってしまった…素晴らしい!

アクションの質に関しても、監督作初めてとは思えない出来栄え。撮影スタッフもかなり頑張ったに違いない…。

アクション中にもスローで美麗なカットを挟んできたりするのが、ただのエンターテイメントではないことを感じさせるよ。

基本店の中でのみ話が展開するから、脚本の駆け足具合もあまり気にならなかったね。

 

満足度は75点!

【2019年上半期】マイ・ベスト映画はコレだ!《スパイダーマン:スパイダーバース》

初めまして!

仕事終わりに映画を観に行くことが最近の生き甲斐となっている22歳の社会人です!

これといった取り柄もないし、交友関係も狭い田舎で育ったごく平凡な男だけれど、映画はとても好き。

映画館という空間にいて自分の好きな映画を観る!それだけで、日々のしがらみから解放された気分になれる!

毎日でも観に行きたいけど、休みが少ない上に残業ばかりで、なかなか観に行く機会が無いんじゃ…。

せめて数少ない時間を利用して観に行った映画の感想くらいは書いておくかと、こうしてブログを始めてみたわけでごぜえます。

あと僕は映画の他に音楽も好きで、ロックやメタルを主に聴いて、ヒップホップなんかもたまに聴いたりする。機会があったら、音楽の話もしたいね!

 

自己紹介もほどほどに、2019年も半分が過ぎたわけなので、自分の中で今年の上半期までで一番面白かった映画を決めてみたよ!

それがこちら!↓↓↓

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スパイダーマン:スパイダーバース》!!

本国では2018年に公開された映画だけど、日本では今年の3月に公開された映画だね。

91回アカデミー賞長編アニメーション部門を受賞しているよ。

僕は公開初日に地元の映画館に観に行ったわけだけど、スクリーンには僕を含めて4人しか客が入ってなくてたまげたよ。

田舎だから仕方ないと済ませるのもいいけど、正直勿体無いね!

スパイダーマンは実写のイメージが強いけど、はっきり言ってこれまでのスパイディ作品を遥かに超える出来栄えだと僕は断言するよ!

実写には実写の戦い方が、アニメーションにはアニメーションの戦い方がそれぞれあるわけだけど、この作品はアニメとしての表現の極限に挑戦した作品といっても過言では無いよね!

鮮烈なカラーグラフィックと研ぎ澄まされた映像デザインセンスに、観る者を引き込む圧倒的なキャラの動きのクオリティ…僕は終始鳥肌が立ちっ放しだった!

細部まで完璧にこだわった世界が弾け出すようなアニメ表現の数々は、画面の外にいる僕をまるでアニメの世界に引き込むような感覚を与え、映画という枠を超えた生の世界に自分が存在するかのようにすら錯覚させられる!

そして10代の主人公の繊細な心情を完璧に描ききった脚本もとても素敵だ!

彼の成長が本作の見どころなわけだけど、この先どう困難を乗り越えるのかという王道な刺激を、オーディエンスの心にグサグサと与えてくる!

演出はもちろん、脚本や設定もすんばらしく練られている超絶エンターテイメント作品だけど、映像だけでなく音楽も最高だ!

多くのラッパーがこの作品に貢献していて、どれもニュー・スパイディの心情や、作品世界を色鮮やかに映し出す事に役立っているよ!

 

この映画は8月の初め頃にブルーレイが発売されるよ!

映画好きなら是非買うべき作品!